ソフィーの碧い空

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『アホは神の望み』

昨日、仕事帰りの車の中で何気なくラジオを聴いていたら
ゲストに村上和雄先生が登場した。
「おぉ、シンクロニシティだ」とか思いながら聴いた。

村上先生のおっしゃることは、ご存知の方も多いと思うが
・遺伝子の90パーセントはその働きが解明されていない→無限の可能性を秘めている
・健康や長寿の遺伝子のスイッチをオンにするのは笑いだ
・緻密な遺伝子の暗号を読み取ろうとするとそれが偶然の産物だとは到底考えられない
・遺伝子=吾々(生きとし生けるもの全て)はサムシング・グレートによって創造された
等となる。
ラジオはほんの15分か20分くらいの対談だったから
語られていたことはこのくらいだった。

アホは神の望み

村上 和雄 / サンマーク出版


本の内容はさすがに対談以上のボリュームだ。
前半は簡単に言ってしまえば『アホ』の定義だ。
ここで言う『アホ』は宮沢賢治の詩、『雨ニモマケズ』に
『そういうひとに わたしはなりたい』と表現されているような
愚直で穏やかでコツコツと一心に努力をし続けるような人のことだ。
そういう人こそ神に祝福される人だと称されていた。

本のタイトルからすればこれが本題かと思いきや
このあとに「ズン!!」と胸に迫る章があった。
『利他』について書かれている第4章だ。
殊に村上先生が対談したダライ・ラマの言葉はすばらしい。
信仰者の中には信仰姿勢として経典に書かれている言葉のみが正しいとして
その言葉通りを実行しようとする「原理主義」というものがあるが
ダライ・ラマの言葉にはそのような態度はまったくなかった。
言葉や文章を信じているのではなく
言葉や文章を介して表され、また
言葉や文章をもってしても表しきれない
「真理そのもの」を信じているのだ、と私はそのように感じた。

この本は遺伝子科学の権威者の著書ながら
科学書ではなく宗教書に近いのではないだろうか。
科学を宗教の側面から書いているとも言える。
なかなか読み応えのある面白い本だった。
(実際はオーディオ・ブックを聴いたのだが・・・006.gif
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by e_sophy | 2009-02-17 22:46 | 本が好き
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