昼下がり
近くの海岸へ主人と散歩に出かけた
明るい日差しにそそのかされて
私はふざけてテトラポットによじ登る
高いところが嫌いな彼は
二言三言 私にからかいの言葉をかけて
魚つり堤防のほうへとゆっくり歩いていった
広い海
広い空
心地よい潮風のむこう
行き交う漁船やタンカーを眺めながら
ゆうべのことを思い出す
-------------------
「あ、ごめんなさい、寝てたのね」
「ぁあ、ぅん、今どこ?」
「今、セントラルホテルの停留所出たとこ、あと10分か15分で着くから」
「わかった、車で待ってる」
時刻は午前零時をまわったところ
私は3日間の研修を終え
家に向かう高速バスの中から彼のケータイに電話をした
乗るはずだった飛行機が突然欠航になり
深夜の帰宅になってしまった
「ただいまぁ、こんなに遅くなっちゃってごめんなさい」
「ん、おかえりぃ」
「とっても楽しかった、行かせてくれてありがとう」
「ぅんー」
運転席からため息のような力の無い返事
「Mooさん(私は夫をこう呼ぶ)はどうだった?」
「俺は3日間(売り上げ)0だった、所長と専務にどやされた」
硬い横顔
眠気と帰り着いた安堵とで
混濁する意識の底から手を伸ばし
彼の髪をそっとなでる
「そんなときに そばにいなくて ごめんね・・・」
私の口からハダカの言葉がこぼれ出る
彼の横顔から
みえないトゲが消えるのが
み え た
信仰による世界平和実現
私は3日間それを学びに行っていたのに
となりでしずかな寝息をたてるこの人との暮らし
それが私の世界
私を抱きしめてくれるこの人の心の平安
それが私の平和
そんな小さな世界が私のすべて
そう思ってしまう私の心・・・
近くの海岸へ主人と散歩に出かけた
明るい日差しにそそのかされて
私はふざけてテトラポットによじ登る
高いところが嫌いな彼は
二言三言 私にからかいの言葉をかけて
魚つり堤防のほうへとゆっくり歩いていった
広い海
広い空
心地よい潮風のむこう
行き交う漁船やタンカーを眺めながら
ゆうべのことを思い出す
-------------------
「あ、ごめんなさい、寝てたのね」
「ぁあ、ぅん、今どこ?」
「今、セントラルホテルの停留所出たとこ、あと10分か15分で着くから」
「わかった、車で待ってる」
時刻は午前零時をまわったところ
私は3日間の研修を終え
家に向かう高速バスの中から彼のケータイに電話をした
乗るはずだった飛行機が突然欠航になり
深夜の帰宅になってしまった
「ただいまぁ、こんなに遅くなっちゃってごめんなさい」
「ん、おかえりぃ」
「とっても楽しかった、行かせてくれてありがとう」
「ぅんー」
運転席からため息のような力の無い返事
「Mooさん(私は夫をこう呼ぶ)はどうだった?」
「俺は3日間(売り上げ)0だった、所長と専務にどやされた」
硬い横顔
眠気と帰り着いた安堵とで
混濁する意識の底から手を伸ばし
彼の髪をそっとなでる
「そんなときに そばにいなくて ごめんね・・・」
私の口からハダカの言葉がこぼれ出る
彼の横顔から
みえないトゲが消えるのが
み え た
信仰による世界平和実現
私は3日間それを学びに行っていたのに
となりでしずかな寝息をたてるこの人との暮らし
それが私の世界
私を抱きしめてくれるこの人の心の平安
それが私の平和
そんな小さな世界が私のすべて
そう思ってしまう私の心・・・
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by e_sophy
| 2006-10-10 16:15
| 身近なこと